金沢市の湯涌温泉では、冬の間に雪を貯蔵した氷室から凍った雪を取り出す伝統行事、氷室開きが30日に行われました。

江戸時代に加賀藩では、氷室に貯蔵した雪を夏に将軍家に献上していたという歴史があり、湯涌温泉観光協会がこの行事を復活させました。

雨が降る中、寺の住職が氷室を清めた後、凍った雪を取り出しました。

関係者によりますと、今年は能登半島地震の発生を受け開催するかどうか悩んだということですが、被災地支援の願いも込めて開催したということです。

氷室の雪は、7月1日に市役所に展示されるほか、JR金沢駅の観光案内所にも展示されます。