おしゃれの印象を決定づける、髪と眉の悩みを解消する企画の最終回です。今回は、今ある道具で簡単にできる、好感眉の作り方を紹介。眉の正しい書き方を知って、印象アップを目指しましょう。読者も一緒に実践します!

教えてくれた人:小島(こじま)けさきさん

教えてくれた人:小島(こじま)けさきさん

ヘア&メイクアップアーティスト。各メディアで幅広く活躍。「ハルメク」「ハルメク おしゃれ」での撮影も多く手掛け、同年代ならではの的確な助言に定評がある。

私たちが実践しました!

教えてくれた人:小島(こじま)けさきさん
左:貝崎みちえさん(65歳) 中央:小島さん 右:佐藤則江さん(65歳)※年齢は撮影当時

まずは自分の眉の正しい位置と形をチェック

今まで描き慣れた眉の位置が、実は間違っているかもしれません。改めて正しい位置と形の見当をつけておきましょう! ポイントは次の3つです。

まずは自分の眉の正しい位置と形をチェック

【ポイント1】眉山の位置:眉を吊り上げたときの筋肉のへこみの上端

特に大切なのは眉山の位置。自分で眉を吊り上げて、できたへこみに沿って描くと、表情の動きに合った自然な眉に。

まずは自分の眉の正しい位置と形をチェック
触るとへこみがわかる!

【ポイント2】眉頭の位置:小鼻のへこみの延長線上

眉頭は、正しい位置より内側に寄ると神経質な印象に、外側に寄ると気の抜けた印象になるので注意。

【ポイント3】眉尻の位置:口角と目尻を結んだ延長線上

「眉尻は小鼻と目尻の延長線上に」と言われますが、ハルメク世代には長過ぎて目が下がって見えがち(下写真)。口角と目尻の延長線上が正解。

これはNG!

まずは自分の眉の正しい位置と形をチェック
小鼻と目尻の延長上に眉尻があると、目が下がって見えがち

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る

上の「眉の位置と形」を意識しながら、いざメイク! 「ブラシでとかす」「眉山を描く」「ぼかす」の3ステップで“好感眉”に変身できますよ。

ステップ1.ブラシで眉の毛流れを整える

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る

ブラシでまず眉頭を下から上へ、その後全体を内側から外側へとかし、毛流れを整えます。

ステップ2.ペンシルでやさしく眉山を中心に描く

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る
強く描き過ぎないように!

眉を上げてできるへこみに沿って、ペンシルで眉山のラインをなだらかに描きます。

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る
ごくやさしい筆圧で……

次に細かくやさしいタッチで眉山の下側を少しずつ描き足します。眉頭は描かないでOK。

ステップ3.ブラシで全体に色をふんわりぼかす

ステップ3.ブラシで全体に色をふんわりぼかす

ステップ1と同じ要領で、ブラシで毛流れを整えながら全体の色をぼかします。

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る

基本はこれで完成です!

自然な眉を描くために知っておきたいポイント!

老眼でメイクしにくい方は、細部は拡大鏡で、顔全体は普通の鏡で見るなど使い分けましょう。眉を濃く描き過ぎたり、はみ出したりしても、綿棒でぬぐうと簡単にリセットできます。

印象がぐっと変わる!前髪別・眉メイクのコツ

下ろした前髪でも、眉は見えないからと手を抜かないこと。ややしっかりめに色をのせて存在感を出す方が若々しく見えます。前髪を上げている人は、髪より明るめの色を使うのが正解です。

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る

下ろした前髪では、眉の印象がぼけがち。色は髪色と同系色を、ペンシルで入れます。

3ステップで!基本の“好感眉”はこう作る

上げた前髪では眉の印象が強めに出がち。黒髪の方は茶系、茶色系の髪の方は明るい茶系の色をのせます。

ひと手間でより上品に!+αグッズの活用法

基本の眉ができたら、パウダーや眉マスカラを使ってみましょう。より垢抜けた仕上がりになります。

パウダーで影をつけ立体感のある目元に

ひと手間でより上品に!+αグッズの活用法

パレット上で髪と近い色を作り、眉頭と、眉の下側に薄く影をつけます。眉に立体感が出て、メリハリのある目元に。

ひと手間でより上品に!+αグッズの活用法

パウダーは一度手元でぼかしてから使うと失敗しません。

ひと手間でより上品に!+αグッズの活用法

眉マスカラで白髪やムラをカバー

ひと手間でより上品に!+αグッズの活用法

眉マスカラは毛流れを整えるのと同じ要領で使います。眉全体の色を均一に整え、自然で柔らかな印象の眉に。

ひと手間でより上品に!+αグッズの活用法

以上、全3回にわたり、品よく見えるヘア&眉メイクの正解を紹介しました。プロのメイク術を参考にさっそく実践してみましょう!

取材・文=新井理紗(編集部)、撮影=日高奈々子、イラストレーション=さとうあゆみ

※この記事は、雑誌「ハルメク」2023年4月号を再編集しています