昨年度に活躍した棋士に贈られる第51回将棋大賞の表彰式が18日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、4年連続で最優秀棋士賞を受賞した藤井聡太八冠=名人、竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖=ら各賞受賞棋士が出席した。

 藤井は他に名局賞(王座戦挑戦者決定戦 対豊島将之九段)、名局特別賞(王座戦第4局 対永瀬拓矢王座)、勝率1位賞も受賞した。

 あいさつに立った藤井は「自分自身の実力以上の結果が出せた1年だった」と八冠を達成した23年度を振り返り、「印象に残る対局や出来事も多くありました。最近は戦術の進歩や変化、流れが一層速くなってきていて、それにどう対応していくかどう立ち回っていくかが今後の自分にとってのテーマになる。今年度も棋士としてよい将棋をお見せできるよう、引き続き精いっぱい取り組んでいきたい」と話した。

 東京将棋記者会賞では小林健二九段、小山怜央四段が表彰された。