NHK大阪放送局は18日、定例局長会見を開き、昨秋以降やめている宝塚歌劇団の舞台放送再開について「今のところ考えていない」と説明した。

 同局は、宝塚歌劇団のBSなどでの舞台録画中継の制作を担当しているが、昨年9月の宙組娘役・Aさん(享年25)の転落死問題以降、舞台放送や劇団員の番組出演は見送っている。

 歌劇団は今年3月、Aさんに対する宙組上級生のいじめ・パワハラに関する14項目を認めた上で、遺族側と合意書を締結したことを発表。6月20日からは宙組公演も再開も決めたばかりだ。

 しかし、同局の森田正人局長代行は「合意の内容は承知しているが、今のところ公演放送の再開は考えていない。もう少し、歌劇団側の再発防止の取り組みなど推移を見守った上で考えていきたい。こちらから何か新しいアクションを起こす予定はない」と説明。「世の中の受け止めも含めて、もう少し時間をかけて見守った方がいい。(再開時期の)めどを持って対応する感じではない」と慎重だった。