シンガーソングライターの広瀬香美が、大阪府門真市のふるさと大使「門真の星大使」を務めることになり、同市の商業施設「ららぽーと門真」で20日、就任式に出席した。

 広瀬は和歌山県那智勝浦町生まれだが、1970年万博の関連の仕事に従事していた父親の転勤のため、生後半年で門真市へ。6歳まで門真団地で過ごした(のちに福岡に引っ越し)。「土曜日のお昼は吉本新喜劇を見て、お好み焼きを食べていた」そうで、ピアノを始めたのは4歳の頃。門真市は広瀬の音楽の原点でもある。

 特設ステージでは「愛があれば大丈夫」の歌唱後、広瀬がかつて通っていた「さくら幼稚園」の園児と代表曲「ロマンスの神様」でコラボレーション。「胸が熱くなりました」と感激した。

 広瀬は「大阪でのコンサートのたびに冒頭で『“冬の女王”だけではなくて“門真の星、広瀬香美”です』と言うと、ウケるんですよ!」と明かし、自身のYouTubeチャンネルでも「門真の星」と紹介。それを知った宮本一考市長が、広瀬の事務所にふるさと大使就任オファーのメッセージを送り、委嘱に至った。広瀬は「30年ぐらいずっと言ってきて、ようやく気が付いてくれました。ビックリ。夢はかなう。一つの目標でした」と喜んだ。

 念願の大使就任の抱負を聞かれ「学校や幼稚園に行って、音楽を教えたいし、例えば駅の発着音とかも手掛けたい」と話すと、市民は拍手。門真市には「ちょくちょく来ている」そうで「商店街にも明るく楽しい音楽を流して、経済効果も上がれば」と意気込んだ。