上方落語家が集結し、5年ぶりにリアル開催されたイベント「第31回彦八まつり」が19日、大阪・天王寺区の生國魂(いくたま)神社で最終日(2日目)を迎え、参集殿で、女性落語家の桂二葉(によう)と、元ピン芸人「世界のナベアツ」の桂三度が同期トークショーを行った。

 二葉は2011年3月に桂米二に入門。21年に女性で初めてNHK新人落語大賞を受賞し、一躍、時の人となった。

 一方の三度は11年3月に桂文枝(当時三枝)に弟子入りして落語家に転身した。二葉は「(三度は)同期やけど先輩」と説明したが、コロナ禍前はよくカラオケを一緒に楽しんだ仲だという。

 三度は二葉との初対面を振り返り「当時は(髪型が)アフロで、タイトな黒い上下。“黒い綿棒”やと思った。何年後かにアフロをやめてショックやった」と笑って振り返った。二葉はテレビをほぼ見ることがなく、三度に「何で3でアホになるんですか?」と聞くなど、ナベアツ時代の人気ギャグを不思議に思っていたという。

 二葉は「探偵!ナイトスクープ」の探偵役などテレビにも引っ張りだこだが「テレビで瞬発力が出たことがない。難しい。『せんど』(何度も、の意味)、『さいぜん』(先ほど)とか言わんようにしている」と苦労も語ったが、三度は「褒めると調子に乗ったらアカンけど…5年以内に紅白歌合戦の審査員をやってると思う」と、さらなる出世を予想。二葉は恐れ多そうに「それはない。でも(三山ひろしの)ケン玉はやってるかも」と話し、満員の聴衆を沸かせた。