大相撲の春巡業が18日に千葉・浦安市で行われ、大関・霧島(音羽山)が今巡業で初めて相撲を取り、実戦稽古を再開した。小結・錦木(伊勢ノ海)、幕内・湘南乃海(高田川)と7番取って6勝1敗だった。自らの動きを確認しながらの様子だったが、前に出る内容も目立った。「久しぶりの稽古なので、ちょっとやりづらい部分があった。これからどんどん稽古をしていけば、いい体調になってくると思う」と振り返った。

 3月の春場所は首を負傷した影響などで、5勝10敗と不振だった。場所前の稽古でアクシデントに見舞われたといい、「痛くて全然稽古ができず、寝られなかった」と当時の状態を説明。同月末から始まった春巡業も「頚部挫傷、両肘挫傷、右上腕三頭筋腱炎」のため休場し、今月11日の静岡・御殿場市での巡業から合流した。「これからどんどん体も慣れていけば。巡業中はそんなに稽古をしないと思うけど、調子を戻していければ」と霧島。本格的な稽古は夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)の番付発表(今月30日)以降になりそうだが、巡業から徐々に状態を上げていく構えだ。

 その夏場所は、2度目のカド番で迎える。勝負の土俵に向けては「やり返すという気持ち」と気合を入れていた。