日本サッカー協会(JFA)が18日、役員(JFA登録B級指導者)を3か月間の公的職務の禁止とする懲罰処分を発表した。

 JFAは今回の事案について、JFA役員兼JFA登録B級指導者が「関係者に対するパワーハラスメント行為および職務上の地位および権限を利用した不当な差別的取り扱い」を行ったと説明。懲罰の決定は24年3月4日とし、懲罰内容は「24年3月4日から3か月間の公的職務の禁止」とした。

 公益財団法人の中枢を担う役員に対する懲罰が下されたが、実名は非公表とした。この日の理事会後に会見した湯川和之専務理事は「個別の事案なので、発言は控えさせていただきます」と話した。

 サッカー界では、JFA理事を務めていた中野雄二氏(流通経大監督)について、同大が職務停止処分を3月28日に発表した。関係者によると、昨夏の全国大会のエントリー手続きを巡って全日本大学サッカー連盟の理事長を務める中野監督が他大学の監督を叱責(しっせき)したことが、パワハラに当たると判断された。