大相撲の春巡業が25日に千葉・木更津市で行われた。元大関で幕内の朝乃山(高砂)が申し合い稽古中に右膝を負傷。磁気共鳴画像(MRI)検査の結果、右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷のため、全治約3週間と診断された。

 病院での検査を終えた朝乃山は「けがをしてしまったのは仕方がないです」と厳しい表情。膝の負傷は初めての経験といい「僕の中では膝(のけが)はだいぶ嫌(な感じ)」と語った。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)では返り三役が濃厚だが、暗雲が垂れ込めてきた。「本場所まで時間がないので、治療するしかないです」と話し、会場を後にした。

 春巡業は28日まで行われるが、若松巡業部副部長(元幕内・朝乃若)によると残りは休場するという。