◆JERA セ・リーグ DeNA7―2巨人(26日・横浜)

 戸郷はアクシデントにも屈しなかった。4回、宮崎の打球が左足甲に直撃(結果は三ゴロ)。ベンチに戻るも、その後を打ち取った。最速150キロを連発した7回まで99球で1失点。1点を追う5回1死一、三塁では同点のセーフティースクイズも決めた。勝利投手の権利を持って降板したが2勝目はつかめず。それでも「勝負所で粘れるいい投球ができてよかった」と冷静だった。

 スタンドに聖心ウルスラ学園(宮崎)の先輩・浜内侑良(ゆら)さんを招待。「明日(27日)が25歳の誕生日。翔征も覚えていてくれて」と浜内さんは明かす。勝利のプレゼントはならずも、力投は心に届いたはずだ。

 防御率は1.97と安定も、開幕投手として白星を挙げて以降4戦連続で勝利はない。もどかしさはあるはずだが西舘には「いい投球をしていたので100点満点。助けられたところもたくさんありました」と言葉をかけた。エースとしての振る舞いを見せる。(水上 智恵)