雑貨やアートを扱う店が多く集まっている清澄白河。日本の作り手による、暮らしにまつわるものをそろえたセレクトショップ「WOLK」には、手に届く上質をコンセプトに、店主が実際に交流を重ね、信頼できるアーティストや陶芸家から仕入れた品が並びます。東京メトロ・都営地下鉄清澄白河駅から徒歩5分の住宅地の中にあるお店に一歩足を踏み入れると、そこは上質な空間。暮らしを彩るお気に入りの雑貨を見つけてみませんか。

木のぬくもりでまとめられた温かみのある店内

大通りを曲がったすぐの住宅地の中にあるWOLK。店内には、日本の古家具が設えられ、店に重厚な雰囲気をプラスしています。木材の良さを活かして作られたテーブルや古家具に、ひとつひとつの商品がゆったりと並べられ、店主のディスプレイのセンスの良さが感じられます。元は会社勤めをしていたという店主が、好きだった雑貨のお店をオープンしたいと、自分の足で歩いて物件を探したそう。「清澄白河は、都会過ぎず、住宅地過ぎず、住んでいる人たちも生き方にこだわっている人が多いように思えました。エリアの中に大きな川が流れていたり、道も広くてゆったりしていたり、とても気持ち良い場所で、ここに店を開きたいと思いました」と、店主の豊村昭子さん。

作家やアーティストとの信頼関係を大切に

商品は、クラフトフェアや陶器市に足を運び、実際に作り手のみなさんと会話をして、共感した方から仕入れているそう。益子など焼き物の里にも訪れ、素敵な器との出会いを楽しんでいます。「仕入れた雑貨が売れると、作家さんたちの努力が認められたようで、自分自身もうれしい気持ちになります」と豊村さん。開店当初から長くお付き合いが続いている作家さんや、アーティストの方も多くいるそうです。

若手作家の活動の場になるよう企画展も実施

最近では、若手の作家さんたちの発表の場にもなるよう、積極的にそういった方たちと繋がることも欠かせないとか。まだ名前が広く知られる前の若手作家の加藤舞さんの作品は、店主が仕入れて店頭に並べたところ、たくさんのお客様が手に取って、気に入ってくれているようです。今では、仕入れるとすぐに出てしまう人気商品の一つになったそう。アクセサリー作家や若手作家との企画展なども店で行っています。

生活にまつわる手仕事グッズも充実

店には器のほかにも生活にまつわるグッズが並びます。薬剤師の資格を持った方が、肌の弱い姪のために作った石鹸が始まりだったというMATIN et ÉTOILE(マタン エ エトアル)は、肌にやさしく、香りのよい製品。使い心地の秀逸なハンドクリームや、髪がしっとりうるおうヘアオイルなどを取り揃えています。こちらの製品も長くファンのお客様がついていて、定期的に店を訪れて購入するそうです。

清澄白河散歩の途中に、心が穏やかになるセレクトショップを訪れてみませんか。