◆JERA セ・リーグ 阪神4―3ヤクルト(28日・甲子園)

 阪神の糸原健斗内野手が今季初のスタメンで躍動した。2回無死一、三塁で迎えた第1打席、しぶとく中前に運ぶ先制打。4回の第2打席、8回の第4打席ではともに左前へはじき返し猛打賞とした。

 不振の佐藤輝明内野手に代わり「6番・三塁」で出場した。今季は試合前時点で全て代打で12打数4安打、打率3割3分3厘。ここ3試合は3打席連続安打と調子を上げていた。「準備しているので、別にいつも通り試合に入るだけ。代打の気持ちで、1打席しかないくらいの気持ちで4打席立って、それがいい結果につながった」と胸を張った。

 糸原の名がコールされると観客からは大きな拍手が送られた。「久しぶりに超満員の甲子園で守備について、4打席立って。いい結果が出たのでよかった。必死ですよ。必死にやりました」と充実した表情で汗をぬぐった。