直接対決では手を焼いたとも

イタリアの名門ミランを長く引っ張ってきたレジェンドDFパオロ・マルディーニ氏。その長いキャリアで多くの偉大なアタッカーと対峙してきたが、今でも強烈に記憶に残っている2人がいるという。

伊『Radio Serie A』にてマルディーニが絶賛したのは、ブラジルの元祖怪物FWロナウドとロナウジーニョだ。テクニックの面では2人が現役時代に見た最高クラスの選手だったとの評価で、特にロナウドは全盛期と呼べる時間をライバルのインテルで過ごしている。当時のロナウドを相手にするのは、名DFのマルディーニ氏でも大変だったようだ。

「これまでプレイした中で最も技術的なレベルが高かったのは、ロナウドとロナウジーニョだ。インテルのロナウドと相対するのは大変だったよ。私は1対1でのプレイも好きだったが、ロナウドの場合は違った。彼は体も大きく、速くてテクニックもあったんだ」

ロナウドはインテルで1997年からの5年間を過ごしており、1997-98シーズンにはスター揃いだった当時のセリエAで25ゴールを奪っている。その後もブラジルからは多くの優秀なアタッカーが出てきているが、全盛期のロナウドに匹敵する選手はいないのではないか。

ロナウジーニョも現代では少なくなっているタイプのアタッカーで、DFにとっては予測不能すぎる選手だった。ロナウジーニョの場合はバルセロナ時代がベストな時間だったと言えるが、その後ミランでもプレイしている。

ロナウド、ロナウジーニョ、カカー、アドリアーノらが揃っていた当時のセレソンは今とは異なる恐怖感があり、アタッカー陣の豪華さは突出していた。このあたりは現セレソンにはない魅力と言えるだろう。