◆メニコン杯 第27回日本少年野球 関東ボーイズリーグ大会 ▽4回戦 東松山中央ボーイズ7―3宮城中央ボーイズ(4月28日・栃木県総合運動公園C球場)

 東北、関東、甲信越の180チームが参加する大会の4回戦、5回戦が4月28日に行われた。宮城中央ボーイズ(東北中央)は東松山中央ボーイズ(埼玉西)と対戦、初回に3点を先制するも逆転負け。それでも公式戦未勝利チームが大会3勝を挙げた。宮城仙北ボーイズは仙台泉ボーイズとの東北中央支部対決に勝利したが、高崎中央ボーイズ(群馬)に敗れ8強入りを逃した。

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 宮城中央の快進撃が止まった。4回に5失点で逆転を許した。「あの回が悔やまれます。エラーもあったし、記録に残らないミスもあった」と橋本一成監督(54)は悔しがった。

 初回は圧巻の攻撃だった。高橋の左翼線二塁打で1死三塁から4番の鈴木が中前先制打。5番の渡部が左中間三塁打を放つなど電光石火の3得点。だが中盤は得点圏に走者を置くがあと一本がでなかった。

 それでも1回戦から3勝。昨秋の新チーム結成後、東北での公式戦では未勝利だったチームが、成長を見せた。打撃好調でチームをけん引した渡部は「(他支部の)強いところと当たって粘って勝てたのは自信になる」と手応え。平日は父・悟志さん(35)と室内練習場で打ち込んだ。4番の鈴木は個人練習での素振りの回数を増やした。「勝てなくて悔しかったけれど、(練習で)バッティングが良くなった」と話した。主将の大高はこの日は無安打だが「冬場の厳しい練習がプラスになったと思う」と振り返った。

 指揮官は「大会を通じて3年生が伸びてくれた。3勝できるとは思わなかった。でもなぜ負けたのか。今日の反省を生かして欲しい」と言う。苦しい日々を乗り越え、つかんだ手応えと悔しさ。まだまだ、戦いの舞台は残されている。

 ◆宮城中央の関東BL大会 勝ち上がり◆

4月14日 1回戦 〇7―3 太田スバル(群馬)

  21日 2回戦 〇10―7 白河 (東北南)

  〃   3回戦 〇6―5 浦和中央 (埼玉東)

 【宮城中央・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※大高諒、岩崎藍琉、柴田太雅、山田哲平、渡部大夢、鈴木孝彰、高橋虎大郎、傳住蛍太、遠藤妃夏

 ▽2年生 盛合航太、太田飛路、宍戸翔、大槻亮大、大久保龍輝、小野寺希生、藤森朗