◆明治安田J2リーグ ▽第13節 清水4―1栃木(3日・アイスタ)

 J2清水エスパルスは今季最多1万7400人の観客の前で栃木を4―1で下し、2016年以来8年ぶりの5連勝で首位をキープした。4得点は今季最多。

 今季加入した清水の新戦力が序盤から躍動した。前半5分、MF矢島慎也(30)が右サイドを抜け出し先制点。その3分後にはMFルーカスブラガ(27)が右から切れ込んで決めた。山口から移籍後初ゴールの矢島は「立ち上がりは押し込まれたので、いい時間に取れた」と喜んだ。

 同24分に2―1と迫られてからは攻撃が停滞したものの、後半34分にDF山原怜音(24)が追加点。FWドウグラスタンキの速攻が止められた直後のボールを奪い返し、「何がなんでも決めようと思った」と9戦ぶりのゴール。勝負を決める一撃でスタンドの大観衆を歓喜させた。さらに同42分にはMF松崎快(26)がダメ押し弾だ。

 5連勝は、16年のシーズン終盤で9連勝してJ1復帰を決めて以来。「パーフェクトな内容ではないにも関わらず、5連勝できたことに手応えを感じている」と秋葉忠宏監督(48)。今季最高の1万7400人が集まったことに「素晴らしい。一体感を持って街を挙げて戦えている」と感謝した。

 監督として通算100勝に王手をかけたが、「隙を見せると連勝も止まる」と気は緩めない。次は6日の群馬戦。勝ち点3を確実に取る。(里見 祐司)