◆米大リーグ ドジャース―ブレーブス(4日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(29)が4日(日本時間5日・午前10時10分開始予定)、本拠地ブレーブス戦に「2番・DH」で先発出場する。自身6試合ぶりとなる8号を狙う。

 前日3日(同4日)の同戦では、1点を追う延長10回1死二塁で同点の中前適時打。エンゼルス時代の同僚・イグレシアスの4球続いたチェンジアップをはじき返した。一塁を回ったところで「カモーン!」と両手を上げて叫んだ。昨年3月のWBC準決勝メキシコ戦でも、9回先頭で二塁打を放ち「カモーン!」。村上(ヤクルト)の逆転サヨナラ打につなげたが、伝説の名シーンを再現するかのように味方を鼓舞し、11回のパヘスのサヨナラ打を呼び込んだ。

 1日(同2日)の敵地・Dバックス戦では休養のため今季初の欠場。うっぷんを晴らすかのように、足でも魅せた。3回に四球を選ぶと、自身11試合ぶりとなる二盗に成功。左のお尻付近のユニホームが破れるほどの激走だった。同じく四球の8回は一塁けん制球に飛び出したが、結果的に二盗を決めた。昨年8月以来の1試合2盗塁。成功率100%で7盗塁とキャンプから注力してきた走塁練習が実になっている。

 アクーニャとの昨季MVP直接対決でも注目を集めているが、第1ラウンドはアクーニャも8回に一時同点の2号ソロを放ち、両者ともに存在感を発揮した。ナ・リーグ西地区首位のドジャースと同東地区首位のブレーブス。“プレーオフ前哨戦”と言っても過言ではない3連戦は、第2戦も目が離せない。

 大谷はここまで33試合で打率3割3分6厘、7本塁打、20打点、7盗塁。日本出身の選手で、ド軍在籍時の最多本塁打は日本人の母を持ち、沖縄県で生まれたロバーツ監督と大谷の7本だが、新記録樹立はなるだろうか。本人も「そこ(監督超え)を目標に頑張ってるので」と話しているだけに、1打席でも早い達成の瞬間が待たれる。