阪神は23日、DeNA戦(甲子園)の雨天中止を受けて先発ローテーションを再編し、才木浩人投手(25)が“火曜の男”を襲名した。この日の先発が流れ、岡田監督は「もったいないからな、飛ばしたら。ええ投手から6連戦というのは普通やろ」と、25日の中日戦(倉敷)の登板を予告。自己最長8連勝中で両リーグ最多8勝の右腕に、1週間のスタートを託した。

 ローテを組む上で最も重視する6連戦の初戦。他球団のエース格と渡り合い、リリーフの投入も最小限に抑える大役を、開幕から村上に任せてきた。2勝5敗と波に乗れないものの、防御率2・12と内容は十分。「今後のためにも(他の曜日で)弱い投手に投げ勝っても意味ない」と継続の方針だったが、比較相手が才木なら話は違う。防御率1・20と71奪三振もリーグ2位の剛腕を新たな柱に指名した。

 村上は27日の中日戦(甲子園)、同戦を予定していたビーズリーは30日のヤクルト戦(神宮)へ。才木も首位を争う広島、巨人と球宴前の対戦が可能になる。さらに、7月23、24日の球宴はファン投票の最新の中間発表でセ・リーグの先発で断トツの37万3871票を集めており、出場は確実。前後の登板間隔を考えても、火曜日はプラスに働きそうだ。

 才木は「信頼されているのはありがたい。7回、8回、完投まで」と意気込みつつも「いつも通りに」と胸を張った。現在も4戦連続で7回以上を投げ、1失点以下。その安定感を発揮するだけだ。(安藤 理)