バレーボール最強国を決める「ネーションズリーグ(VNL)」は現地6月27日(日本時間28日未明)、男子決勝ラウンドがポーランド・ウッチを舞台に開幕し、2年連続のメダルを狙う日本代表(世界ランク2位)はパリ五輪に出場するカナダ代表(同9位)と準々決勝で激突。セットカウント3-0(26-24、25-18、26-24)のストレートで下し、2年連続ベスト4進出を決めた。試合終盤には判定を巡って日本の選手たちが猛抗議するシーンがみられ、一時試合が中断する騒ぎとなった。

【関連記事】日本男子バレーのパリ五輪1次リーグ対戦相手が決定! 世界ランク5位アメリカ、8位アルゼンチン、11位ドイツと同組 問題のシーンは第3セット、カナダが18-17と1点リードの場面で起きた。相手のフェイントに反応した大塚達宣がギリギリのところで拾うと、小野寺太志と高橋健太郎が重なりかけるもなんとか高橋がつなぎ、これを宮浦健人が相手コートに返球。しかし、審判はフォアヒット(3打以内で相手コートに返球できないことへの反則)の判定を下し、カナダにポイントが入った。

 主審は高橋と重なりかけた小野寺がボールに触れたと判断したようだが、映像を確認する限り、小野寺は明らかに触れていない。当然日本側は強く抗議したものの、フォアヒットはチャレンジの対象とはならず、判定は覆らなかったのだ。日本にとっては痛恨の失点となったが、ここから粘り強く同点に持ち込み、最後はデュースにもつれ込んだ接戦を26-24で制して勝利を収めた。

 主審の判定には、大会公式サイトを運営する専門メディア『Volleyball World』の公式Xも、映像とともに首を傾げる絵文字で疑問を呈し、200件近いコメントが寄せられるなど波紋が広がっている。コメントの多くは“誤審”に対する批判だったが、なかには「なぜフォアヒットはチャレンジの対象にならないのか?」「五輪で同じようなケースが起きたら、どう対処するの?」といった問題解決を求める声もあった。

 また、ネット上では多くの日本人ファンもこのシーンについて言及。「これだけカメラ走っててもこういう誤審が起きるのはよくない」「オリンピックで誤審されたら怒りどころじゃない」など怒りの声が多い一方で、「主審可哀想だなとも思う。。。角度によってはそう見えてしまうよな」「チャレンジ項目にないなら仕方ないけど、流れが持っていかれそうで怖かった」「ビデオを見直してほしかった」という主審への同情や誤審をなくす仕組みづくりへの言及も少なくなかった。

 日本は現地29日(日本時間30日)に行なわれる準決勝で、スロベニア対アルゼンチンンの勝者と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】日本が「フォアヒット」の反則をとられ猛抗議! 主審の判定は覆らず…
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