◆イースタン・リーグ 日本ハム3―11巨人(26日・鎌スタ)

 巨人・浅野翔吾外野手(19)が26日、イースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)で今季3号ソロを含む4打数4安打1打点と大暴れした。

 会心の一撃だった。4点リードの3回先頭。上原の初球、142キロ直球を完璧に捉えた。「狙っていたところにきたらフルスイングしようと決めていて、その通りに打つことができたので、理想に近い形だったと思います」。5月14日の楽天戦(森林どり泉)以来の今季3号ソロを左翼へ豪快に放り込んだ。

 壁を乗り越えつつある。今季は開幕1軍スタートを勝ち取ったが、3試合で9打数無安打に終わり、4月8日に2軍へ合流。ファームでも打率1割台の日々が続くなど、苦しい時間を過ごした。「なかなかうまくいかなかったです」。それでも、橋本2軍打撃コーチと試行錯誤を重ね、直近9試合では31打数14安打で打率4割5分2厘、5打点。状態を一気に上げてきた。

 急上昇の要因は、指揮官から与えられた課題をクリアしつつあるからだ。阿部監督から2軍降格の際に「本当に狙った球、球種が来たのか、それでスイングをかけられたのか」と指摘され、狙い球を意識した打撃に取り組んできた。「カウントや状況を考えながら球を絞って打てるようになってきた」と、狙い澄ました一振りで安打を重ね始めている。

 現状、1軍の外野は中堅・ヘルナンデスと右翼・丸が固定。左翼は立岡、萩尾、佐々木らで日替わりの出場となっており、レギュラー奪取のチャンスは広がっている。「続けて結果を出せるように頑張っていきたい」。1軍の舞台で輝くことを目指して、右肩上がりの成長曲線を描いていく。(宮内 孝太)

 ◆今季の浅野

 ▽2月1日 腰痛の影響で春季キャンプは故障班でスタート。

 ▽同25日 ファーム紅白戦(サンマリン宮崎)で4か月半ぶりの実戦。

 ▽同27日 故障班から2軍に昇格。

 ▽3月19日 1軍に今季初参加し、ロッテ戦(東京D)でオープン戦初出場。

 ▽同28日 プロ初の開幕1軍が決定。

 ▽4月2日 中日戦(バンテリンD)で今季初スタメン。プロ初の3番。

 ▽同8日 3試合、9打数無安打で、出場選手登録を抹消。

 ▽同11日 イースタン・オイシックス戦(ハードオフ新潟)で左翼へ今季1号ソロ。

 ▽5月14日 イースタン・楽天戦(森林どり泉)で、2号満塁本塁打を含む6打点と大暴れ。