北海道新幹線の札幌延伸が「数年単位」で遅れることになり、JR札幌駅周辺で進む再開発が失速する懸念が強まっている。資材高騰と人手不足で開業先送りや規模縮小が相次ぐ中、延伸効果を見込んでいたオフィス、ホテル、商業施設の誘致や集客にも影響が拡大するのが避けられないためだ。新たな開業時期が示されなかったため、各事業者は現時点で様子見の構えだが、札幌延伸が2030年度末に5年間前倒しされた15年から膨らみ続けてきた「新幹線バブル」の崩壊を危ぶむ声もある。