5日に南砺市城端地域中心部で行われる城端曳山祭(ひきやままつり)の本祭に、名城大(名古屋市)の学生36人が助っ人で参加する。昨年初めて6人が手伝い、南砺市と名城大の連携が深まった今年は参加者が6倍になった。4日は城端曳山会館で、曳山を巡行する6町の関係者との対面式が行われ、祭りの成功を誓い合った。

 名城大ボランティア協議会に所属する2〜4年生の男子26人、女子10人が参加する。男子は曳山の曳き手となり、女子は「じょうはな織館」に開設されるカフェなどを手伝う。

 名城大の学生は、同大の樋口義博学務センター課長が城端地域出身であったことが縁となり、昨年5月に城端別院善徳寺に宿泊し、祭りに参加した。今年3月に南砺市と名城大が連携協定を結び、4月には市商工会青年部城端支部の会員が、同大キャンパスで祭りをPRした。

 昨年も参加したボランティア協議会の前川和人副会長(3年)は「みんなで曳山を曳く時の一体感が良かった。このボランティアが継続できるよう盛り上げたい」と意欲を話した。

 学生8人を受け入れた東上町の高澤賢一区長は「年々、担い手不足を感じており助かる。伝統の祭りの魅力を知ってほしい」と話した。