●来場最多2300人超

 氷見市芸術文化館で開催中の「お菓子の美術館〜渡辺おさむスイーツアートin氷見〜」(富山新聞社、北國新聞社主催)は5日、会期最多となる2300人を上回る大勢の家族らでにぎわった。「こどもの日」限定で子どもと同伴の大人の観覧料が無料となるスペシャル企画が行われ、子どもだけでなく、大人も「夢のある世界」に浸った。

 家族4人で訪れた金沢市富樫小6年の湖東果歩さん(11)と4年の怜歩さん(9)の姉妹がバロック様式の華美な装飾「鏡の間」に「すごくきれい」と目を輝かせた。中学生以下の子どもと一緒に入場した18歳以上の大人の観覧料が、子ども1人につき大人1人分無料となり、父の俊裕さん(38)は「大人も無料になるのは新しい試みで、すごく助かる」と笑顔をのぞかせた。

 食台やティーポットなどがお菓子で表現された「お菓子の宮殿の晩餐会」では、氷見市間島の沖西結瑞華ちゃん(5)と菜乃華ちゃん(4)の姉妹が「お姫様になったみたい」「きれい。また来たい」と感想を語った。地震で大きな被害を受けたが、母の彩華さん(30)は「気分転換になり、元気づけられる」と笑顔を浮かべた。大人の観覧料が無料となる企画には「ありがたい」と話した。

 家族4人で訪れた氷見市朝日丘小2年の松尾咲良さん(7)と綾芽さん(7)の双子の姉妹は「お菓子がかわいい」「きれい。きらめいている」と心を弾ませた。

 お菓子の美術館は樹脂で本物そっくりに作ったスイーツでデコレーションを施す「スイーツデコ」の第一人者渡辺おさむさんが動物の森や水族館、名画などを表現したスイーツアートの展覧会で、思わず食べてみたくなるような作品が300点以上並ぶ。会期は30日まで。観覧料は大人1200円、高校・大学生800円、中学生以下は無料。障害者手帳持参者と同伴1人まで600円。

  ●6日にパフェのワークショップ

 会場では6日午前10時半〜午後3時にワークショップ「カップパフェをつくろう」が開かれる。