南砺市の井波別院瑞泉寺で22日、7月に行われる同寺の伝統行事「太子伝会(たいしでんえ)」に向けて、伝統のさばずしの漬け込み作業が行われた。

 さばずしは期間中の食事「お斎(とき)」に盛り込まれ、サバ約600匹を使い4800食分用意する。

 寺の行事運営に協力する「同行」の5人が三枚におろし、専用のたる四つに塩やこうじ、ご飯とともに敷き詰めた。サンショウの葉やトウガラシもまぶした。約50キロの重しをたるに載せ、蔵で2カ月間熟成させる。

 同行として参加5年目の松井精一さん(76)は「毎年、同じ味になるように作っている。当日は親子連れなど多くの人においしいさばずしを食べに来てほしい」と話した。聖徳太子の遺徳をしのぶ太子伝会は7月21〜29日に行われる。
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