小矢部市の北蟹谷(きたかんだ)地域活性化協議会は25日、同市内山の耕作放棄地を活用した畑で育てる薬用シャクヤクの花の摘み取り体験会を開く。

 シャクヤクは薬草栽培を通じた地域の活性化を目指し、2022年11月に植え始めた。現在「梵天(ぼんてん)」と呼ばれる品種5千株が三つのほ場計33アールで育つ。

 体験会はこのうち3700株がある20アールのほ場で開く。生薬に使うのは根の部分のため、白い花を摘み取ってもらうことにした。

 根の成長を待ち、収穫は最短で2年後。県薬用植物指導センター(上市町)を通じ、奈良県内の業者に販売する。協議会の野澤敏夫副会長は「生育は順調。たくさん摘んでいってもらいたい」とPRした。

 摘み取り希望者は籠とはさみを持参し、25日午前9時に国道359号沿いの内山地滑り災害復旧記念公園に集まってもらう。予約不要で、参加費200円。
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