放射線影響研究所は被爆2世の「全ゲノム解析」について広く知ってもらおうと講演会を開きました。

広島市中区の原爆資料館で行われた市民講座には約200人が参加しました。

放影研はこれまでも、被爆者の子どもに原爆の放射線が影響を及ぼしているのか調べるため、小規模な遺伝情報の解析は行ってきましたが、今のところ明らかな影響は確認されていません。

新たな調査では、広島と長崎の被爆2世580人とその両親の冷凍保存した血液から取り出したDNAを、すべて調べ被ばく線量が多い家族と少ない家族の遺伝情報の変化量を比較します。

新たな調査を開始する時期は未定だということですが、放影研は「理解が得られ次第始めたい」としています。