20日、全国一の暑さを広島県内で観測するなど、早くも真夏日が相次いでいます。これから注意したいのが熱中症。特に子どもは大人とは違う特徴があるといいます。

広島県庄原市の国営備北丘陵公園では、初夏の青空のもと子どもたちが元気に田植えをしました。

22日の最高気温は、庄原市で26.5℃、三次市で27.6℃など広島県内8地点で夏日となりました。

20日、安芸太田町加計では32.4℃と真夏日となり、全国で一番高い気温を観測しました。21日は広島市でも真夏日となり、今年一番の暑さとなったなか、注意したいのが「熱中症」です。

消防庁によりますと、2023年、熱中症で救急搬送された人は5月下旬ごろから増え始め、7月上旬から8月下旬ごろにピークを迎えました。

街の女性
「冷たいおしぼり持ってます。それで暑すぎるときはここを冷やしたりとか。」
40代女性
「レモン水を持って歩いてます、」
2歳6カ月の母親
「最近まで寒かったので、ここ1週間か2週間前対策するように急になりました。暑いと背中とかに汗をかいて熱中症になりやすいのでシートを引いてちょっとでも和らげるようにしています。」
1カ月、3歳、5歳の母親
「抱っこひもではなくて、この時期はベビーカーで密着しないようにしています。」

特に注意が必要なのが子どもの熱中症です。医師は大人とは違う子どもの特徴を指摘します。

三上内科医院 三上裕一郎院長
「背が低いから当然(地面からの)照り返しが直に来ますので、大人の場合は距離があるからいいけど照り返しが実は怖いんです。」

環境省がまとめた「熱中症環境保健マニュアル」によりますと、天気予報の気温は一般的に地面から1.5mの高さで観測されます。
大人が感じる気温は32.3℃でも、子どもにとっての体感温度は35℃を超えるといいます。

三上内科医院 三上裕一郎院長
「特に3歳くらいまでの子どもは体温の調節機能がまだ完成していないので、大人みたいに暑かったらどんどん汗をかいて体温を下げるということが十分にできないんです。」

また、子どもは熱中症に対する理解や警戒心が薄いため大人がしっかりと様子を見ておくことが重要だといいます。

三上内科医院 三上裕一郎院長
「子どもたちは自分ではできないから、まめに日陰に連れて行ってしっかり水を飲ませる長時間暑いところには行かないようにする。そういうのはしっかり心掛けるべきだと思います。」