広島県福山市は、戦後復興の頃よりばらのまちづくりに取り組み、“思いやり・優しさ・助け合いの心”を表す「ローズマインド」を掲げてきました。

そうした取り組みが評価され、来年2025年5月18日(日)〜24日(土)には、福山市で「第20回世界バラ会議福山大会2025」が開催されることが決まっています。また、その大会開催に合わせてばらの博覧会「Rose Expo FUKUYAMA 2025」も開催予定です。

そんな「Rose Expo FUKUYAMA 2025」を1年後に控えた今年2024年5月18日(土)、19日(日)、福山市最大の祭りである「福山ばら祭」の会場のひとつ緑町公園内の福山通運ローズアリーナにて、「Rose Expo FUKUYAMA 2025開催1年前イベント」が開催されます!

会場では、歌手の手嶌葵さんがステージに登壇し、2025年世界バラ会議福山大会の応援ソング「Happy Rose」を初歌唱するほか、プロジェクションマッピング映像と香りによってばらに包まれるような空間が演出され、来年の世界大会会場を表現します。

また、俳優・タレントのサヘル・ローズさんによるトークショーや、ばら育種家である木村卓功さんによるばらの講習会も開催。

そのほか、ばらに親しむ催しや福山市の文化・歴史に触れるプログラムも用意されています。

 

プロジェクションマッピング

 

倉敷芸術科学大学とのコラボレーションにより、福山通運ローズアリーナが、壮麗なばらのプロジェクションマッピングとばらの香りで演出されます。

会場に入った瞬間から、ヨーロッパで古くから親しまれてきたばら「ダマスク・クラシック」の香りに包まれるとともに、圧巻のプロジェクションマッピングによる一面のばらを満喫できます。

このプロジェクションマッピングは、2025年のRose Expoに本物のばらで包まれる会場を表現するもので、来年に向けた期待感を喚起します。

 

手嶌葵さんによる大会応援ソング「Happy Rose」披露

 

歌手の手嶌葵さんは2017年5月に福山市の「100万本のばらのまち福山応援大使」に就任しました。

ばらにゆかりの深い手嶌さんは、これまでも音楽活動を通して「100万本のばらのまち福山」の魅力を全国へ発信しています。

この度、ばらのまち福山そして世界バラ会議福山大会をさらに盛り上げるための「世界バラ会議福山大会応援ソング」を制作してくれました。

ばらのまち福山の歴史を連想させるとともに、大会コンセプト「Roses for the Future 〜福山からはじまる、新しい未来〜」を感じられる楽曲となっています。

今回、初披露される応援ソングは、2025年に開催される「世界バラ会議福山大会2025」のカウントダウンイベントや、市内のイベントなど、さまざまな場面で活用されます。

 

手嶌葵さん プロフィール

「The Rose」を歌ったデモCDをきっかけに、2006年公開のジブリ映画『ゲド戦記』の挿入歌「テルーの唄」でデビュー。

2011年には映画『コクリコ坂から』の主題歌を担当。その後2016年には「明日への手紙」。

2021年には「ただいま」がTVドラマ主題歌として起用された。

これまでに、コンセプチュアルなオリジナルアルバムをはじめ、評価の高い映画音楽カバーアルバムも4作発表。

手嶌葵にしか表現しえない世界観を発信し続けている。2021年、デビュー15周年を迎え、自身初となるベストアルバム「Simple is best」をリリースし、同タイトルを冠したコンサートを全国各地で開催。

昨年2月、そのコンサートの模様を収めた初のライブアルバムもリリース。

その聴き手の心を揺さぶるその類稀なる歌声は、デビュー以来、数々の主題歌やCMソングに求められ続けており、国内に限らず海外での評価も高まっている。

 

手嶌葵さんのコメント

世界バラ会議福山大会応援ソング「Happy Rose」を聞いた時は、可愛らしいバラの花束を貰った時みたいに思わずニッコリ笑顔になって、リズムに合わせてユラユラと幸せダンスを踊っていました、とても自然に。

つじあやのさんの可愛らしい楽曲をバラ会議の応援ソングとして歌える事はとっても嬉しいです。皆さん一緒に歌いましょうね!

私のお家にいる「ふくやま」や「あおい」のバラの蕾に歌いかけたらきっと美しく咲いてくれますね。

 

【世界バラ会議応援ソングについて】

タイトル:Happy Rose/作詞作曲:つじあやの/歌唱:手嶌葵

 

サヘル・ローズさんによるトークショー

 

俳優でタレントのサヘル・ローズさんはガーデニングが趣味で、名前の由来でもありイランの国花であるバラを数多く育てています。

これまで各地で出会った世界のバラや、バラのすばらしさなどをお話しいただきます。

 

サヘル・ローズさん プロフィール

イラン出身。8歳で来日し、高校生から芸能活動を始める。

主演映画では、ミラノ国際映画祭をはじめとするさまざまな映画祭にて賞を受賞。

映画・舞台への出演だけでなく、近年では演出、映画監督などマルチに活躍し、表現者として活動の幅を広げている。

2023年にはGIORGIO ARMANI「クロスロード」の日本代表にも選ばれた。

趣味はガーデニングで、サヘル・ローズの名前の由来でもありイランの国花であるバラを140種類以上育てている。

 

ばら育種家 木村卓功さんによるばらの講習会

「NHK趣味の園芸」でおなじみの木村卓功さんからばらの育て方を学ぶ講習会が開催されます。

 

福山市の文化を紹介するプログラム

 

福山琴の演奏

 

福山市の伝統工芸品である「琴」を習う子どもたちから30代までの箏奏者が集まる福山演箏社の皆さんによるフレッシュな演奏をお楽しみください。

 

デニムドレスの披露

 

福山のデニム生産量は全国シェアの約8割を占めています。

この福山デニムを使用し、市内のアパレルメーカーである株式会社アパークスがドレスを制作。

完成したドレスがステージで初披露されます。

 

そのほか、ばらに関する商品を取り扱う物販、ばらの展示やコンテスト、ワークショップなどが実施されます。

 

福山市とばらの歴史

 

1945年、福山市は空襲により市街地の8割を焼失しました。

戦災の傷跡が癒えない1950年代半ば、街の復興に向け懸命に生きる住民の中から「花を植えよう。荒廃したまちに潤いを与え、人々の心に和らぎを取り戻そう」という声が起こりました。

そして、市民の手で「南公園(現在のばら公園)」へ1000本のばらが植えられたのがばらのまちづくりの始まりです。

この動きは多くの人々の心を打ち、市内のいたる所に小さな花壇が作られ、ばらを通じたまちづくりが取り組まれました。

ばらを慈しむ心はやがて“思いやり・優しさ・助け合いの心”を表す「ローズマインド」という言葉を生み、まち全体に広がり根付いています。

そして、これまでのばらのまちづくりが世界に認められ、栄えある第20回目の世界バラ会議の開催が決定しました。

 

世界バラ会議について

 

「世界バラ会議」は、ばらの生産者や研究者など、ばらをこよなく愛し、その美しさにふれてきた約700名が一堂に会する国際会議です。

3年に1度、各国から集まった参加者は、ばらに関する知識の啓発と普及に努めるほか、開催国のばら園の視察を行います。

また、「第20回世界バラ会議福山大会2025」の開催を記念して、大会期間にばらの祭典「Rose Expo FUKUYAMA 2025」が開催されます。

https://wrc2025fukuyama.jp/

 

Rose Expo FUKUYAMA 2025開催1年前イベント 開催概要

日時2024年5月18日(土)9:30〜18:00、5月19日(日)9:30〜17:00会場福山通運ローズアリーナ (福山市緑町2番2号)アクセス福山ばら祭り期間中、エフピコアリーナ(駐車場所在地)・ばら公園間の無料シャトルバスあり
JR福山駅からばら公園まで臨時バスあり。詳しくは福山ばら祭公式ホームページに掲載
※当日は混雑が予想されますので、公共交通機関をご利用ください入場料無料詳細福山ばら祭公式サイト:https://fukuyama-matsuri.jp/bara/



ひろしまリード編集部

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