札幌市内を走る路線バスが急ブレーキをかけ乗客4人が転倒してけがをしていたにもかかわらず運転手が警察に通報せずに運行を続けていたことがわかりました。

中川宙大記者)

「バスはこの交差点を右折しました。そのとき突然人の姿が見えて急ブレーキをしたということです」

24日午後11時ごろ、札幌市南区真駒内幸町3丁目で、じょうてつバスの豊滝停留所行きの路線バスが交差点を右折したときに、男性運転手が急ブレーキをかけました。

じょうてつバスによりますと

当時バスにはおよそ50人が乗っていて、およそ15人が立った状態で、ブレーキによりほとんどの人が転倒し4人が軽いけがをしました。

バスが右折したときに、歩行者の姿が突然運転手の目に入ったため急ブレーキをかけたということですです。

運転手は警察に通報することなくそのまま運行を続けましたが客の一人が簾舞団地の停留所で降りる際に「病院へ行く」と伝えたことから、運転手が会社に電話で報告し事故が発覚したということです。

じょうてつバスは「その場で警察に連絡して事故処理をすべきところを、乗務員が動揺して運行してしまった」としています。