今週末と来週末、札幌市内のほとんどの小学校で予定されている『運動会』。
この運動会の形がいま変わりつつあります。令和の運動会事情を取材しました。
森唯菜アナウンサー)
「全校児童が集まって、今まさに運動会の練習をしています!今年もこの季節がやってきました。」
今週末と来週末に札幌の多くの小学校で開かれる運動会。東区の東苗穂小学校で行われているのはリレーの練習です。
森唯菜アナウンサー)
「全速力で走っています!頑張れ〜!!」
児童(6年生)
(Q何が一番楽しみ?)
「リレーですね。みんなで競い合って、どのチームが一番になるのかとか楽しみです」
児童(5年生)
「走るのを頑張る」
運動会と聞くとこんな光景を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。かつてはグラウンドで昼ごはんを食べるのが恒例行事でしたが…。
今年は、札幌市の小学校197校のうち実に193校が昼までに終了。昼食をとることなく家路につくそうです。一体なぜ?
東苗穂小学校・金田允校長)
「(午前中のみでの実施は)やはり保護者の方の負担を軽減するだとか、子どもたちの熱中症などの負担を軽減するということもあると思います」
この学校では、保護者の席は事前にくじ引きで決めているといいます。かつての運動会は…。
戸島龍太郎記者)
「ただいま夜の8時です。列の方はといいますと…おしゃべりしたり…およそ50人近くの人が列を作ってるんじゃないでしょうか」
親)
「一回前で見ちゃうと、毎年前で見たくなる」
親)
「これが1年に1度の楽しみ!」
わが子を少しでもいい場所で見ようと場所取りは徹夜が当たり前。場所取りを代行する業者も存在していました。
代行業者)
「(場所取りは)1泊して17時間〜18時間。1万5000円」
いざ開場すると…。
戸島龍太郎記者)
「お母さん走った!」
本番前から壮絶な大人の運動会が繰り広げられていました。様変わりした令和の運動会。札幌市民はどう感じているのでしょうか。
高校生)
(Qお弁当なくなるのはどう?)
「いやだー醍醐味」
札幌市民)
「僕らのときはみんなお酒飲んでましたよ」
2歳の息子がいる札幌市民)
「(午前中のみは)親としては楽だなとは思います。さみしい気はするんですけど、働いている身からすると短時間なので仕事の都合はつきやすい」
運動会の時間は短くなりましたが、学校側は児童一人ひとりが活躍できるよう工夫を凝らしています。
東苗穂小学校・金田允校長)
「従来だったら、選抜でリレーをしたりすることがあるが、今年はそうではなくて、全員がリレーに参加するような形をとっています」
子どもたちはというと…。
運動会に向けて本気で練習に励む様子は今も変わりません。
児童)
「切り替えて、バトン練習しよ。反省反省」