この時期、北海道内に多く発生するドクガの幼虫。万が一触ってしまうと皮膚に炎症を起こしてしまう危険性があります。早くも札幌市内に発生し問題となっています。

中川宙大記者)

「こちらの葉っぱや木の枝にたくさんのドクガの幼虫がいます。ドクガの幼虫が食べてしまったのでしょうか。葉が食いつくされています」。

札幌市南区川沿。住宅街近くの河川敷に発生しているのが、黒っぽい体に無数の白い毛を持つドクガの幼虫です。植物の葉の裏にたくさんくっついていますが、そこだけでなく歩道を這っているものもいます。河川を管理する道は住民に注意を呼びかける看板を設置しました。

住民)

「早急にいなくなってほしいと思います。子どもたちが歩くところなので、子どもたちに危害があったら心配です」。

中川宙大記者)

「いままさにドクガの幼虫を駆除しているところです」。

河川敷では29日、道が殺虫剤を使って駆除を実施したほか、ドクガの幼虫が住みつかないよう草刈りを行いました。実際にドクガの幼虫に触れるとどうなってしまうのでしょうか。

札幌市保健所 矢ヶ崎和明係長)

「毒針毛、毒の毛の針と書くんですが、それが皮膚についてしまうと炎症を起こしてしまう」。

危険なのは針のような毛の部分。触れてしまった場合は、皮膚が赤くかぶれてしまう危険性があるといいます。

さらに。

札幌市保健所 矢ヶ崎和明係長)

「触らなければ大丈夫かというとそういうことではなくて、毒針毛が風に乗って皮膚についたりもあるのでなるべく近づかないというのが非常に大事」。

札幌市内では今月に入り手稲区や西区でもドクガの幼虫が確認されていて、市は、見かけて心配な場合は最寄りの保健センターへ連絡するよう呼びかけています。

札幌市保健所 矢ヶ崎和明係長)

「今のドクガの幼虫の状態が7月ぐらいまで大体続くという形になっておりますので、それぐらいまでは要注意かなというところですね」。