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アメリカの麻薬取締局が、大麻を乱用の危険性などが最も高いとされる「1類」薬物のリストから除外する方向で動いている、とAP通信やNew York Timesなどが4月30日に報じた。

今や、アメリカで大麻は広く使用されており、実際に人を殺す可能性のある薬物の危険性と混同するのをやめるよう、活動家たちが訴えを続けていた。

大麻はアメリカの24の州で、嗜好用としても合法化されているが、「乱用の可能性が高く、重度の心理的・身体的依存を引き起こす可能性がある」とされ、麻薬取締局によって長い間「1類」に分類されてきた。

しかし、大麻使用による障害は稀であり、過剰摂取で死亡した人はいない。一方、モルヒネを原料とする合成オピオイドであるヘロインの過剰摂取は、毎年1万4000人以上のアメリカ人の命を奪っている。

また「1類」薬物は、「現在認められている医療用途がない」薬物だとされているが、大麻は現在、38の州でガンやHIV/AIDS、多発性硬化症など多くの病気の症状を治療するために医療使用が認められている。

3月には、カマラ・ハリス副大統領が大麻の分類をできるだけ早く移行するよう連邦政府に呼びかけ、「大麻を吸ったからといって、誰かが刑務所に行くべきではない」と述べたばかり。

AP通信の報道によると、大麻は現在の「1類」から「3類」に引き下げられる見込みだという。「3類」は医療用途が認められ、乱用の可能性が「1類」や「2類」薬物よりも低い薬物の分類になる。咳止め薬などに用いられるコデインなども3類に分類されている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。