こんにちは、とくらです。
現在上野の国立科学博物館では特別展「大哺乳類展」が開催中ですが、他にも面白い企画展が開催中ですよ!
今回は企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」についてご紹介します!

 目 次

  • 1 企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」
  • 2 海生無脊椎動物って?
  • 3 まとめ

企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」

企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」は上野の国立科学博物館で6月16日(日)まで開催しています。
無脊椎動物とは“背骨を持たない”動物たちのこと。
海には多くの無脊椎動物が暮らしているのです。
本展では多様な動物の世界、不思議な海生無脊椎動物の形や生態、人とのかかわり、海生無脊椎動物を理解する意義という4つの章から構成されており、海生無脊椎動物の多様な世界の魅力について学ぶことができます。
無脊椎動物と言われるとどんな生き物を想像するでしょうか?
私は「タコ」や「イカ」などのくにゃくにゃした生き物を想像していました。
タコやイカは無脊椎動物の中でも軟体動物という柔らかい生き物。
カニや昆虫、貝類も無脊椎動物です。
背骨を持たない動物ということは、確かに貝や昆虫も確かにそうですが、何となく硬い表皮に覆われているイメージからかパッとは出てきませんでした。
実は、無脊椎動物は、無顎類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類以外の動物というとても大きな分類で、この地球上の生物のかなりの割合を占めているのです。
意外と知らない無脊椎動物たちの生態や海の中の生き物について知れば、この夏は海がもっと楽しくなるかもしれませんよ!
期間:開催中〜2024年6月16日(日)
休み:月曜(ただし、6月10日は開館)
開催時間:9:00〜17:00(入館は各閉館時刻30分前まで)
場所:国立科学博物館 最寄り駅:上野駅(東京都), 京成上野駅(東京都)

海生無脊椎動物って?

本展で紹介されている海生無脊椎動物。
海にはどんな種類の無脊椎動物が暮らしているのでしょうか?
個人的に気になった生き物を少しご紹介したいと思います。

タカアシガニ

その特徴的な外見から、水族館の展示物としても大人気で、目にする機会も多いタカアシガニ。
身も蟹味噌も美味しいタカアシガニは、その名前の通り、特徴的な高い脚を持つカニの仲間です。 日本を含むアジア太平洋地域の海岸や汽水域に生息しています。 見た目はちょっと変わっていて、胴体が小さくて、それに比べて足が長いのが特徴です。 このかわいらしい生き物は、地元の漁師や海好きにとってはとてもなじみ深いカニ。
タカアシガニの脚は長いだけでなく、しなやかで細いので、器用に動き回ることができます。 海底を歩くときや、獲物を探すときに役立ちます。
タカアシガニは、自然界での役割も大きいです。彼らは海底の食物連鎖の一部であり、小魚や貝類、さまざまなプランクトンなどを食べています。そして、彼ら自身も他の生物にとっての美味しい食べ物になっています。
また、タカアシガニは、水が澄んでいるところを好みます。 環境の変化や汚染が彼らの生息地に影響を与える可能性があるため、タカアシガニの存在は環境の健全性を示す指標の一つにもなるのです。

アオウミウシ

アオウミウシは、美しい色と形を持つ、海の中の小さな生き物です。 その魅力的な外見は、まるで宝石や花のようで、多くの人々を魅了してきました。 アオウミウシは、世界中の温暖な海に広く分布しており、様々な種類が存在します。
ウミウシは、巻き貝の仲間に属する生物で、その中でもアオウミウシは美しい青や緑の色をしています。 その色彩は、周囲の海藻やサンゴに似せたものもあり、自然界の中でのカモフラージュや警告の役割を果たしているのです。
ウミウシの体は柔らかく、しなやかで、触れるとぷにっとした感触があります。 その柔らかさは、海底を這いずり回るのに役立っています。 ウミウシは海藻やサンゴの間を移動しながら、小さな生物やデトリタスを食べているのです。
アオウミウシのもう一つの特徴は、その生殖方法にあります。 実はアオウミウシは雌雄同体であり、つまり自分自身で受精することができるのです。 また、卵を産みつけるのではなく、体の表面に卵を保持して孵化させます。

ミドリシャミセンガイ 出典:エコチル

三味線の名前を冠しているとはどんな見た目なのか気になる貝ですよね。
しかし、ミドリシャミセンガイは貝の名前も付くし、一見二枚貝の仲間に思えますが、貝とは全く異なる触手動物腕足類の一種です。 数億年前から生存している地球上で最も古い「生きている化石」と言われています。
形はその名の通り三味線に似ており、緑色をした光沢のある二枚の殻が三味線の胴の部分にあたります。
殻から伸びた管状のものが三味線の棹に相当し、この棹の部分は肉茎と言います。
砂泥質の干潟域に生息しており、煮つけにして食べることも。
なんだか生きている化石を食べるのは気が引けますが、珍味なのだとか。
食べ方は殻ごと煮つけ、殻から身と煮汁を吸い出すようにして食べるそうです。
これで貝ではないというのは何とも不思議です。

まとめ

企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」の開催は国立科学博物館で6月16日(日)まで。
今年の夏は海に行く前に、海の仲間たちに詳しくなっておきませんか?

著者:とくらじゅん