小学6年と中学3年の全員を対象とした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日、三重県内でも実施された。平均正答率などの結果は7月末ごろに公表される。

 県教委によると、県内の市町立小中学校と義務教育学校、県立特別支援学校では計2万9080人が参加し、国語と算数(数学)のテストを受けた。国立や私立の小中学校でも実施した。

 学習状況や生活習慣を尋ねるアンケートは、今回から学習端末で回答した。テストは従来通り紙の問題冊子と解答用紙を使用したが、来年度からは一部の教科で学習端末を活用する予定。

 昨年度に実施した調査の結果では、県内の平均正答率が中学の数学を除く4教科で全国平均を下回った。授業以外で平日に1時間以上勉強する児童生徒の割合も、全国平均より低かった。

 県教委学力向上プロジェクトチームの担当者は「授業の改善や学習習慣の定着などに向けて取り組んできたことが、どのような形で表れるのかを調査結果を通じて確認したい」と話した。