三越伊勢丹グループの百貨店「三越」は、1904年に「デパートメントストア宣言」を発してから、2024年で120周年を迎えた。3月27日から、関連企画の情報を発信するスペシャルサイトをオープンし、4月1日から25年3月31日まで、さまざまな企画・イベントを実施する。

 三越は、1673年に呉服店「越後屋」として創業。当時の商習慣として異例だった店頭販売・現金決済・正札販売を基本としたほか、それまでの「反物単位」だけでなく「切り売り」も実施。呉服を富裕層だけのものから、一般市民にまですそ野を広げた。

 その後、1904年12月に「株式会社三越呉服店」を設立。全国の顧客へ「デパートメントストア宣言」を記載したあいさつ状を発送するとともに、翌05年1月に全国の主要新聞紙上でも宣言を発表することで、国内における百貨店の歴史が始まった。

 三越はデパートメントストア宣言から120周年を迎え、記念のロゴマークを発表。「創建当時の三越」と「ライオン像」をあしらっており「選ぶ楽しさ、観る楽しさ、触れる楽しさ、知る楽しさ、遊ぶ楽しさ」といった価値を提供することで、顧客から愛される存在であり続ける思いを込めたという。

 1914年に落成した「ライオン像」は110周年を迎えた。こちらも記念して、110周年のロゴマークを発表した。