岩手県内で外国人労働者が増えている。岩手労働局によると、昨年10月末現在の労働者数は7082人(前年同期比23・2%増)で過去最多となった。製造業や小売業が多く、技能実習生が約半数を占める。人手不足を背景に受け入れが広がる一方、政府は実習生の転籍を可能にする新制度を設ける方針で「選ばれる職場づくり」への対応も迫られる。

 県内で外国人を雇用する事業所は1200事業所(同8・4%増)で、労働者数と同様に右肩上がりで推移する。産業別では、製造業が27・8%で最多、卸売・小売業が13・3%、建設業が10・6%で続く。

 在留資格別は、技能実習3341人(同21・8%増)が最も多く、専門・技術職が1784人(同58・2%増)、身分に基づく在留資格が1116人(同0・6%増)など。