岩手県は、けがや体調不良で救急車を呼ぶか迷った際に利用する電話相談サービス「#7119」を導入する方向で検討に入った。医療従事者が24時間対応し、助言する仕組みを想定する。緊急性の低い軽症者が救急外来を利用する「コンビニ受診」を抑え、医療機関の負担減や重症者へ救急車を優先的に回す狙い。全国的に開設する自治体が増えており、来年度以降の導入を目指す。

 電話で#7119にダイヤルすると、看護師ら医療従事者が相談員となって緊急性の有無や応急処置、受診のタイミングを助言する。24時間、365日対応できる仕組みを想定する。

 全国的にコンビニ受診が問題となる中、救急車の出動件数は増加傾向にある。消防庁によると、本県は2022年に過去20年で最多の5万4968件(前年比8・7%増)が出動。増加率は12年比で14・4%、02年比で54・2%だった。