NHK総合で6日、連続テレビ小説「虎に翼」のキャラクターたちが登場するNHKプラスの宣伝番組が放送された。番組は1分という短さだったが、過去と現代が交差するシュールな世界観で、多くの視聴者を楽しませた。

「虎に翼」は、日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ。ヒロイン猪爪寅子(伊藤沙莉)と大学の学友たちが弁護士を目指して法律の勉強に励む様子が描かれている。

このミニ番組の舞台は大学近くにある寅子たち行きつけの甘味処「竹もと」で、華族令嬢、桜川涼子(桜井ユキ)のお付き、玉(羽瀬川なぎ)がその日放送の「虎に翼」を見逃してしまったと涼子に謝罪するところからスタート。すると、同席した男装の学生、山田よね(土居志央梨)が「くだらない。NHKプラスも知らないのか!」とドラマの雰囲気そのままで呆れ、涼子が「あら、知らないことは恥ずかしいことじゃなくてよ?」と玉をフォローした。そして涼子が「女将さん、NHKプラス、お願いします」と指示を出すと、竹もとの店主(仲義代)と女将(中原美千代)が登場し、フリップを持ってNHKプラスの使い方を説明。最後に寅子がやってきて、スマートフォンを操作するよねに「あら、よねさん、まだ登録してなかったの?」と尋ねると、よねは目を泳がせながら「黙れ!」と吐き捨てた。

1分のミニ番組だったが、番組表でも「虎に翼劇場 その弐」というタイトルで紹介されていた。またこの日は、「虎に翼」のあとに続いて前作「ブギウギ」の総集編なども放送されていたため、多くの朝ドラファンがこの番組を視聴していたようだった。昭和12(1937)年という時代設定を超越したやり取りに多くの視聴者が爆笑。SNSには、「え! よねさんが『NHKプラス』ってしゃべってる!」「戦前なのに」「なんでスマホ持ってるんだよ笑」「違和感ないのなんでだw」「なかなかシュールでいい」といったコメントが寄せられた。