昨年末から「週刊文春」で性加害疑惑が報じられ、発行元の文藝春秋に約5億5000万円の損害賠償や訂正記事を求めて提訴したダウンタウン・松本人志(60)。

3月28日午後2時30分に訴訟の第一回口頭弁論が東京地裁で開かれ、傍聴席の抽選整理券を求めて691人が並んだ。各メディアによれば「週刊文春」側は全面的に争う姿勢を示したといい、今後の動向にますます世間の関心は高まっている。

法廷には出廷しなかった松本だが、同日未明にXを更新。3日前の25日には《世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです》と心境を綴っていたが、今回は後輩芸人の投稿をリポストしたのだった。

松本がリポストしたのは、とろサーモン・久保田かずのぶ(44)が27日に《覚悟してるよ。問題作?どうぞどうぞ》と綴った投稿だった。そこには久保田のYouTubeチャンネルのURLが添えられており、動画の内容に反響が広がっている。

久保田が投稿した「春よ、来い feat. Kota Nakayama&Kazunobu Kubota」と題する4分35秒の動画では、久保田とお笑い芸人の中山功太(43)が登場。

久保田は冒頭で「もうさ、見た? ニュース。まだやってるやん。もういいよ」と呆れた口調で切り出し、中山も「長いことやってるで。真相がね、明らかになってないわけやから」と相槌を打った。具体的な事柄には言及しなかったが、2人の会話は松本をめぐる一連の報道を指しているようだ。

「法廷で色々あるんで、そっちでさ、やったらよくて、今僕たちが何も言うことないよそりゃ」と述べる久保田に、中山は「はっきり言うと、言う権利もないよ。でも結局はゴシップとして見てるから。『被害者』ってご自身で言ってる方は当然、言う権利があると思うねんな」と言及。その上で、「それ以外がもう無茶苦茶」「関係ないのが出てきたりとか」と不満をあらわにしたのだった。

また久保田は松本に“女性をアテンドしていた”と報じられたスピードワゴン・小沢一敬(50)が活動休止していることに触れ、「そっちのことも考えて、みんな声をあげる正義の人たちは言ったらと思ったりすんねん。平等にね」と芸人仲間を思い遣った。

さらに「俺はもう日本国民やから、思ったことを恥じぬように言うことは大事で。ただ、『どうやねん!』って突くのは違うわけで、向こう向こうでやり方があるから。だからそういう気持ちも込めて、こっちはこっちのやり方でなんかできればなって思ってるよ」と考えを表明し、これに中山も同意。

そして春の到来に言及すると場面が切り替わり、2人によるラップが披露されたのだった。



■松本のリポストにファンの反響も二分「イメージが崩れていく」「熱い」

松任谷由実(70)の楽曲『春よ、来い』のメロディに合わせ、中山は「セカンドレイプだと声をあげていいのは自称被害者だけ フェミ崩れは果報を待って寝ろ 正義ぶったクズたちのファーストリンチ これじゃクリンチもできないし 俺らセコンドにもなれない 真実は1つ だけど今は歪」とリリックを歌い上げた。

久保田もまた自らの歌声で、松本の騒動を取り巻く世間の反応にこう反発した。

「真実は薄っぺらい紙の向こうで 厚かましい顔で無恥な勘繰りや監視よりも感じろ 関係もつながりもねえのに肯定や否定 不幸いじり倒したり 臆測でご丁寧に肯定? 真実は法廷 YouTubeで出てくる反対派代表とか正義のヒーローみたいなやつが タイトルは『自分の見解』 もう見てて限界です つけられてる広告の量 それでもらう広告料 何が善意 欲しいだけだろ銭」

ラストは「本当の 春よ来い」との歌詞で締めくくられ、テロップには「文春よ、来い」の表示が。だが「文」の部分は、赤い色でバツ印がつけられていた。

「週刊文春」のみならず自由に意見を述べる世間の声に対し、真っ向から異論を呈したした久保田と中山。動画のコメント欄では《言いたいこと言ってくれた》《かっこよすぎる!!》と、讃える声が相次いでいる。

また松本がリポストしたことも反響を呼んでおり、Xでは《松ちゃんがリポスト!!! 熱い!!!!!!!!!!》《リポストした松ちゃん、聴いて嬉しかっただろうな》と感動の声も。だがいっぽうで裁判が始まったばかりのタイミングでXを再び更新し始めたこともあり、戸惑う声も上がっている。

《松ちゃんリポスト強すぎるだろ笑》 《松ちゃんが、とろサーモン久保田さんのYouTubeリポストしたのは、どうかと思う。。。》 《このlyricは好きだよ。でも松ちゃんがリポストしてるの見て、、、なんかなぁ、、松ちゃんに持ってたイメージが崩れていくのは何故?うまく言えないけど。気持ち分かるけど》