4月21日(現地時間)、開催されたニューヨーク・メッツ戦でホームランを放った大谷翔平(29)。MLB通算176本目となり、松井秀喜氏のもつ日本人最多ホームラン記録をついに超えた。

今シーズン、打率は好調だが得点圏打率の低さが取り沙汰されていただけに、ホームランが出たことに試合後に「まず安心と喜びがあります」と語っていた大谷。

松井氏の記録を破ったタイミングともあり、この日の囲み取材では“目標”についての質問が飛び交うことに。そんななか、ある大谷の発言が注目を浴びている。

それは、記者から「エンゼルスではなかなかそういう機会がなかったが、これからドジャーズでプレッシャーのあるなか、どういう風に打っていきますか?」という質問が飛び出した場面のこと。

この“エンゼルスとの比較”でなされた質問に、大谷はまず「エンゼルスという球団ももちろん好きですし、ファンの人ももちろん大好きですし」とフォロー。

そして「うーん、なんかなぁ」と慎重に言葉を選びながら、こう発言したのだ。

「プレッシャーがかかる・かからないというわけでももちろんないと思っているし、それはエンゼルスに対して失礼なんじゃないかなと思っているので。『そこはそこ、ここはここ』で、プレッシャーがかかる・かからないというわけではなくて、1打席1打席が大事かなと思っていますね」

大谷個人は好成績をおさめていたものの、チームとして勝てないことも多かったエンゼルス時代。“なおエ”と揶揄されることも多かった古巣に対して気遣いを見せた大谷に、ファンからは称賛の声が相次いでいる。

《そりゃ6年間も居たんだもん愛情無いわけないよね 常勝球団のプレッシャーは正直エンゼルスよりあるとは思うけど それをこういうコメントで返すとこが成績に拘わらず大谷ファンを惹きつける一つの要因なんだろうね》 《あくまでも「大谷選手ファン」の自分ですが、エンゼルスに対してのこのコメントはウルウルしてしまったよ。私もエンゼルスは大好きです。どこでも大事にプレーする姿が尊い》 《百点満点のコメントだな。誰も傷付けない。チームそれぞれにファンが居てエンターテイメントが成り立っている。みんなで盛り上げることが、スタープレーヤーの仕事であって、けなしあって喧嘩することじゃない》 《本当に謙虚で素晴らしい 自分も大谷選手いなくなってもエンゼルスは好きだし応援してます!》