高校生向けの連続講座「IoTスクール」(上毛新聞社主催)が30日、群馬県前橋市のアクエル前橋内の県デジタル人材育成拠点「ツクルン」で開かれた。5組15人がプログラミングの技術やインターネットのデータを活用するオリジナルのIoT機器の制作に取り組んだ。

 講座は3回目。参加者はこれまで、プログラミングの基礎を学び、IoT機器制作の案を練ってきた。最終日となるこの日は、実際に機器を組み上げ、想定通りに稼働するかなどを確認した。GPS(衛星利用測位システム)による水難事故防止、人工知能(AI)カメラを使ってカミキリムシの食害を防ぐといった社会課題を解決するアイデアの実現に向け、意見を交わしながら作業を進めた。

 いずれも前橋高1年の斎藤竜之介さん(15)は「プログラミングは初心者だったが、講座を通して基礎を学べた。実装に向けて動き出したい」、田部井翼さん(15)は「チームで協力して企画を成功させたい」と力を込めた。

 講座は、ぐんまプログラミングアワード(GPA)2024(クライム、コシダカホールディングス特別協賛)の一環。参加者は講座で制作した機器を9月に開催されるGPAのIoT部門に出品する。