メルセデスは2024年限りでチームを離れるルイス・ハミルトンの後任を探しているが、当のハミルトンはセバスチャン・ベッテルが復帰すれば素晴らしいと考えている。

 4度のF1王者であるベッテルは2022年限りでF1から引退。レースシーンからも遠ざかっていたものの、今年3月にポルシェからルマン・ハイパーカーのテストに参加。F1復帰の「魅力と関心」についても言及したことで、にわかに注目が集まった。

 そして長年のライバルでもあったハミルトンは、ベッテルがF1に復帰するというアイデアを気に入っており、メルセデスを離れる自らの後任ドライバーとして「素晴らしい選択肢」になるだろうと語った。

「僕はセブに戻ってきてほしいよ」と、ハミルトンはSky Newsに語った。

「チームにとって素晴らしい選択肢になると思うんだ。ドイツ人ドライバーであり、世界チャンピオンで、素晴らしい価値を持ったドライバーなんだ。彼ならチームを前進させ続けてくれるだろう」

 なおハミルトンはベッテルのようにF1を数シーズン離れるといった決断のメリットについて話しつつ、自らとしては、考えられないと語った。

「(ベッテルのように)1年や2年間休んで、戻って来るなんていうのは僕は考えたこともない。僕が去るときには、そのまま戻ってこないといいね」

「F1は常に恋しく感じるだろう。世界一のスポーツだし、世界でも最高の経験を感じられるからね。グループの人達と一緒に優勝に向けて取り組んで、何かを達成するのはとんでもないフィーリングなんだ」

「同じように感じられるモノは、たぶん無いだろう。ドライバーに何が恋しいか聞いたことがあるわけじゃないけど、想像できるよ」

 なおジョージ・ラッセルはベッテルが復帰する可能性について訊かれたが、誰がチームメイトになろうとも自らの力を証明して行くことに変わりはないという考えを示した。

「セバスチャンは素晴らしい選択肢だね」とラッセルは言う。

「彼は4度のF1王者なのは間違いないし、その個性も恋しいモノだ」

「僕は世界のベストドライバー20人がレースの勝利とタイトルを争うことが重要なんだと思っている」

「僕は凄く満足しているし、誰がチームメイトになっても構わない。それが世界チャンピオンであれ、ルーキーであれね。そのことで僕のやるべきことは変わらないんだ」

「誰でも歓迎するよ」