2024年のF1で初めて春に開催された日本GP。多くの観客を動員しつつ無事に大会が終了したが、鈴鹿サーキットを運営するホンダモビリティランドの斎藤毅社長は、今後も多くの人にモータースポーツの楽しさと感動を知ってもらえるように努力を続けると語った。

 F1日本GPはこれまで、秋の開催が恒例となってきた。しかし昨今のF1では、カーボンニュートラル実現へ向けた様々な対策が講じられており、その一環としてシーズン中の”人と物”の輸送距離を最低限にするため、開催地が近いグランプリを連続して開催するよう、カレンダーの調整が進められてきた。

 その調整の結果、日本GPはオーストラリアGPや中国GPと“アジアラウンド”としてグループ化……開催時期が春へと変更されることになった。

 昨年大会から約半年で再び開催された日本GPは、開花が遅れていたこともあり、満開の桜によって彩られるという、文字通り春の雰囲気の中で行なわれた。決勝はアクション満載のレースとなり、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが勝利。さらに日本人ドライバーの角田裕毅(RB)が奮闘し、10位入賞を達成。ポイント獲得に多くのファンが湧いた。

 そんなF1日本GPの2024年大会には金曜日に5万人、土曜日に7万7000人そして日曜日に10万2000人の、計22万9000人が来場。2009年に鈴鹿でのF1日本GP開催が復活して以来最多を更新した。

 無事に春開催のF1を終えたホンダモビリティランドは、斎藤社長がコメントを発表。今後も沢山の人にモータースポーツの楽しさと感動を知ってもらえるように努力を続けると語った。

「初の春開催となる日本グランプリを満開の桜のなかで無事に開催できたことを嬉しく思う」

「三重県、鈴鹿市をはじめとする地域の皆様や、お取引先様など関わっていただいたすべての方に感謝したい」

「今年は木曜、金曜の将来層招待施策も行ない、期間を通して多くの方にご来場いただいた。これからもモータースポーツの楽しさ、感動をより多くの方に知っていただけるよう努力を続けていきたい」