MotoGPフランスGPのスプリントレースでジャンプスタートによるペナルティを受けたアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)。彼はスタートでアドバンテージがあったとは考えていないが、その一方でペナルティを受け入れる姿勢を見せた。

 スプリントレースはホルヘ・マルティン(プラマック)がポールポジションから逃げ切るレースとなったが、その後ろではスタートでエスパルガロが6番グリッドから3番手に浮上していた。

 ただエスパルガロが表彰台に上ることはなかった。ジャンプスタートがあったと判断され、ダブルロングラップペナルティが科されたためだ。

 ペナルティを序盤に消化したエスパルガロは、当然ポジションをダウン。最終的には優勝したマルティンから7秒差の5位でフィニッシュしている。

 エスパルガロはスタートでアドバンテージを得ていなかったという認識だが、ジャンプスタートのペナルティを受けたこと自体は受け入れており、次のように語った。

「スタートでは大きな失敗をしてしまった。クラッチのフィーリングが良くなくてね。(クラッチが)噛み合う瞬間、バイクが動き出す瞬間が掴みづらいんだ」

「僕は何も(アドバンテージは)得ていなかったと思っているけど、ペナルティはフェアなものだ。全く動いてはいけないんだからね」

「僕としてはマルティンだけが、自分より速かったと思っている。ダブルロングラップペナルティを受けての5位フィニッシュは良かったけど、表彰台に上る素晴らしいチャンスを逃してしまった」

 なおエスパルガロは今回勝利したマルティンとは仲が良く、スプリントレース3勝目を果たした速さを称えている。

「マルティンはコース上で最速のライダーで、彼はそれを証明している。そして今回のスプリントでも良いスタートを切って、序盤2周でとても速く走ることができているみたいだ」

 アプリリアは今シーズン、既にマーベリック・ビニャーレスがアメリカズGPで勝利しており、ドゥカティに対抗できる力を持つマシンと見られている。

 しかしエスパルガロは、まだドゥカティが若干上回っていると考えているようだ。

「バイクはパーフェクトだし、競争力もとても高い。でも、ドゥカティはまだもう少しパワーがあるんだ」

「明日の決勝は、勝利を争えると思う。雨なら、まあちょっとしたラッキーだね」