F1エミリア・ロマーニャGPでは、レッドブルのセルジオ・ペレスが8位という結果に終わった。チームメイトが勝利する一方で苦戦したが、この結果についてクリスチャン・ホーナー代表は契約交渉に影響を与えないと語っている。

 エミリア・ロマーニャGPではレッドブルがRB20の適切なセットアップを見つけることに苦戦。ペレスは予選ではQ2敗退という結果に終わり、13番手から決勝に挑まなくてはならなかった。決勝では8位と、マクラーレンやフェラーリの後方でのフィニッシュとなり、大きく挽回することはできなかった。

 ただこの結果についてホーナー代表は「ささいなことだ」として、あまり過度には心配していない。

「我々のレース前のシミュレーションでは、セーフティカーのようなモノが何も起こらなかった場合、7位が最も楽観的な結果だったんだ」とホーナー代表は言う。

「彼はグラベルへとはみ出したことで6秒ほど失うことになったが、今日のグリッドポジションから最大限得られる結果だったと私は考えている」

 しかしペレスは2025年のシートが決まっていない中で、こうした劣勢のレースを見せてしまった。そのため、好調だった角田裕毅(RB)と比較する声も出た。

 ホーナー代表は、そうしたタイミングがドライバーにとっては不運なものだったと認めつつも、より俯瞰した視点を示している。

「全24戦のカレンダーなんだ。彼は今年素晴らしいスタートを切っていて、そのアプローチは非常に強力で、今年は少し変えて来ていたんだ。今日の結果は、前日の予選によって左右されるものだった」

 ペレスのシートはRBの角田、ダニエル・リカルド、そしてフェラーリのシートを失ったカルロス・サインツJr.らが狙っている。ホーナー代表はシート争いについては、こう付け加えた。

「我々は今どのポジションにいて、どんな選択肢があるのかはちゃんと理解している。適切なタイミングで、我々の将来について決断を下すことになる」

 またホーナー代表はペレスとの契約交渉について、最終的な条件の決定にどの程度近づいているのか、それともあとはサインするだけの問題なのかも訊かれたが、「あとはサインするだけ」ではないという。

「チェコは常に、とても率直な男だ。だからそのことが問題になるとは思っていない」