F1参戦4年目のシーズンを迎え、開幕から活躍を見せている角田裕毅(RB)。来季に向けては、レッドブル昇格を目指すのは変わらないものの、他にも良いオファーがあれば考えると語った。

 角田は今季シーズン序盤の7戦で5度の予選Q3進出、計4戦(スプリントも含めれば5レース)でポイントを獲得しており、ランキング10番手。チームのランキング6番手にも大きく貢献している。

 その活躍はレッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコにも高く評価されているものの、来季マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルに昇格する可能性は高くなく、現状ではセルジオ・ペレスが残留する可能性が高いのではないかと見る向きが多い。

 角田とチームの契約は今季で満了となる。来季はチームに残るのか、それとも他の選択肢を模索しているのか、将来についてのニュースはいつ聞けるのかというmotorsport.comの質問に、彼は次のように答えている。

「ああ、そうですね。今のところチームにはとても満足しています。今は時には7位や8位になることもあるから、他の選択肢も……おそらく今はトップチームがほとんど埋まっているから、少なくとも中団ではRBが最強のチームだと思います」

「いずれ分かると思います。特にレッドブルの中にいる時は、常にレッドブルを目指したいと思います。でも、もし彼らが僕を欲しがらなかったり、僕がこのシートに座ることを期待していなかったりしたら、VCARBやレッドブルよりもいいオファーがあれば、考えてみます」

「でもレッドブルには大きな忠誠心もあります。彼らがいなければ僕はここにはいません。もちろんホンダにもそうです」

 角田にとって、2026年からホンダとタッグを組むアストンマーティンは、間違いなく移籍先の候補のひとつとなるだろう。

 しかしアストンマーティンはすでにアロンソと契約延長。チームオーナーのローレンス・ストロールの息子であるランス・ストロールも残留が確実視されている。

 角田も、アストンマーティン移籍がすぐに実現するとは考えておらず、自身の状況はオープンであるものの、RBに満足していると繰り返した。

「ホンダと言えば、アストンマーティンの話になると思いますが、ご存知の通りおそらくアストンもふたりのドライバーが埋まっていますからね。つまり僕はかなりオープンですが、今のところRBに満足しています」