トロントの日本人左腕がMLB随一の先発ローテーションで存在感を放ち続けている。

ブルージェイズの菊池雄星は現地4月22日、敵地カウフマンスタジアムでのロイヤルズ戦に先発登板すると、5回まで無失点に抑えるなど、6回5安打2失点、4奪三振無四球の好投で3試合連続でのクオリティスタートを達成。試合は5-3でブルージェイズが勝利し、今季初の無四球ピッチングとなった菊池は2勝目を挙げた。

現地局『CBSスポーツ』は試合後、電子版に「ブルージェイズのユウセイ・キクチがクオリティスタートをもたらす」と題した速報記事を掲載し、その中でこの日の左腕について、「キクチは6回にマイケル・ガルシアから2ラン弾を浴びるまで、5回を悠々と投げて無失点に抑えた」と試合内容について簡単に振り返った。

その上で、「キクチは3試合連続でクオリティスタートを達成しており、今季はこれまで一度も4失点以上していない」とし、続けて「2023年にキャリア最高の年を送ったベテランサウスポーだったが、2024年も5試合に先発登板し、防御率2.28、奪三振:与四球を33:8と素晴らしい数字をマークしている」と伝えた。

なお、ブルージェイズは4シリーズ連続で勝ち越しとする中、迎えたロイヤルズとのシリーズ初戦で勝利したことで、アメリカン・リーグ東地区で首位と2.5ゲーム差の3位とした。

このところの好調について、『MLB.com』でブルージェイズを担当するキーガン・マセソン記者は、試合後の投稿したレポート記事の中で、「ブルージェイズはシリーズに次ぐシリーズで勝ち越し続けているが、彼らは4月6日のヤンキース戦以降、一度も1試合で6得点以上挙げておらず、そのヤンキース戦も敗戦だった」と指摘。

そして、「彼らは、大部分はピッチングによりサバイブしてきた」とし、「その間、キクチは目を見張る活躍を見せており、月曜の試合で6回2失点だった彼は、防御率を2.28としている」と伝えている。

スケジュール的に菊池の次戦登板は現地27日(日本時間28日)に行われる本拠地ドジャース戦となっており、今季初めてにして唯一となる大谷翔平との「岩手・花巻東対決」が実現する見込みとなっている。