シカゴのルーキー左腕による快進撃が止まらない。

カブスの今永昇太は現地4月26日、敵地フェンウェイパークでのレッドソックス戦に先発登板すると、MLBキャリア最長の6回1/3を投げ、5安打1失点、7奪三振1四球の快投でクオリティ・スタートを達成し、今季4勝目を挙げた。

ボストンの地元紙『ボストン・グローブ』は試合後、電子版に「カブスがレッドソックスに快勝した試合で、ルーキーのショウタ・イマナガが投げる以前、彼はオフシーズンにおけるレッドソックスのトップターゲットだった」と題した記事を掲載し、左腕がボストンで見せつけたパフォーマンスを詳報した。

記事ではオフシーズンの今永について、「2023年のNPBの奪三振王である左腕のショウタ・イマナガは、レッドソックスの獲得リストの上位にいた。実際のところ、レッドソックスは左腕の獲得に積極的だった球団の1つだった」と伝えた、

その上で、レッドソックスのアレックス・コーラ監督による「皆がヤマモトについて話をしていたのは私も承知していた。しかし、この男(今永)も良い選手なんだ」とのコメントを引用しつつ、「そのコメントの数時間後、レッドソックスはフェンウィパークでカブスに1-7で敗れた試合で、彼らが口説こうとしていた投手による特筆すべき一幕を垣間見た」と伝えた。

続けて記事では、レッドソックスのクレイグ・ブレズロウCBOによる「彼が最初の数試合で、このような(1.00未満の)防御率をマークすることは予想できなかったが、我々は彼がかなり才能のある投手であることは知っていたんだ」。

「彼の今の姿を予期するのは不可能だったが、日本で彼が発揮してきた才能とパフォーマンス、そして我々が彼に対して、こっちでできるであろうと感じていたことを併せると、彼はとても魅力的な存在だった」との言葉を伝えている。

一方、『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は試合後、「ショウタはカブス史上例のないスタートを切っている」と題した速報記事を投稿。

記事の中で、クレイグ・カウンセル監督による「ショウタの持っている素晴らしい特徴の1つは、彼の好奇心の強いところ。彼はとてもオープンなんだ。彼は情報を上手く取り込んでいる。彼は良く見ていると思う。それは調整の巧さにつながっているんだ」とのコメントを紹介。

さらに「イマナガはこの試合の結果、カブスの先発投手としては初めてキャリア最初の5試合で、4勝無敗以上の成績を挙げた選手となり、両リーグ史上でも同様の快挙を成し遂げた37人目の投手となった」ことを報じた。

そして、「彼は1945年(ボストンのデーブ・フェリス)以降では、キャリア最初の5試合で4勝無敗以上の成績を挙げつつ、防御率を1.00未満とした初めての投手となった」ことを伝えた。