3億2500万ドル(約500億円)のルーキーが真価を発揮している。ドジャースの山本由伸は現地5月1日(日本時間2日)、敵地チェイスフィールドでのダイヤモンドバックス戦で先発登板。

6回5安打無失点、5奪三振2四球の快投でクオリティ・スタートを達成し、今季3勝目(1敗)を挙げた。試合はドジャースが8-0で快勝し、敵地でのシリーズ勝ち越しを決めた。

現地局『CBS』は試合後、電子版に山本の快投を伝える記事を投稿し、その冒頭で、「ドジャースの右腕、ヨシノブ・ヤマモトが水曜夜の試合で6回を投げて無失点とし、連続無失点イニングを15回に伸ばした」とした。

続けて、「さらに、これはヤマモトにとってメジャーリーグ7度目の先発登板で、4度目の無失点試合をとなった」と伝え、この日のパフォーマンスについて、「ヤマモトはゲーム最多の13空振りをマークし、これにはトレードマークであるスプリッターで奪った7つの空振りが含まれる」「速球の球速はシーズン平均の95.3マイル(153,4キロ)から、95.9マイル(154.3キロ)と0.6マイル速かった」などと伝えた。

記事ではソウルシリーズでの、ほろ苦デビューについて触れた上で、「それ(MLBデビュー戦)以降、ヤマモトは33回を投げて防御率1.64をマークしており、これは彼がMLBの異なるボール、スケジュール、そして対戦相手への必要な調整ができていることを示している」と論じた。

地元紙『オレンジカウンティ・レジスター』も、同日付で電子版に掲載した試合のレポート記事のなかで、この防御率1.64という数字に着目しており、記事の冒頭で「ヨシノブ・ヤマモトは恐らく、1イニングだったMLBデビューを忘却したいことだろう」。

「仮に彼がMLBの同意を取り付けることができれば、ソウル以外の6先発での彼の防御率は1.64となり、WHIP 0.97をマークすることになるのである」と伝えている。

同様に『MLB.com』も試合後に掲載した速報記事の中で、「3月21日の悲惨なMLBデビューの記憶を消去し続けているヤマモトが、2試合連続となる珠玉の無失点ピッチングを披露し、またしても見事な一歩前進を遂げた」と前置き。

その上で、「その日のソウルでは、わずか3アウトを記録する間に5失点したルーキーだったが、以来、彼は防御率1.64をマークしている」と、こちらもルーキー右腕がアメリカ本土の公式戦で記録している数字について触れている。