山形県天童市のJR天童駅前に8日、将棋の駒のモニュメントが登場した。将棋を活用したまちづくりを広くアピールしようと、市が設置した。
 モニュメントは御影石製で、三つの駒と台座からなる。駒はいずれも高さ1・6メートルで、三角すいのように組み合わせられた。
 それぞれの駒には、日本将棋連盟の羽生善治会長が揮毫(きごう)した「克己復礼(こっきふくれい)」「王将」「将棋のまち天童」の文字が刻まれた。台座はベンチになり、憩いの場としての利用も期待できる。夜間にはライトアップされる。
 現地であったお披露目の式典に出席した羽生会長は「間近で見ると大きい。天童を訪れた人の思い出に残ると思う」と喜んだ。山本信治市長は「多くの人に親しんでもらえると期待している」と述べた。