発注ミスを隠すため勤務先の会社倉庫に放火しようとしたとして、兵庫県警尼崎東署は19日、非現住建造物等放火未遂の疑いで、同県尼崎市の会社員の男(39)を逮捕した。

 逮捕容疑は3月26日午後5時20分ごろから同27日午前5時50分ごろまでの間、尼崎市下坂部3のフェンス施工販売会社の倉庫で、段ボールで包装されたフェンスに火を付け、倉庫を燃やそうとした疑い。段ボールなどが燃えたが、近隣の工場作業員からの119番を受けた消防隊員が消し止め、倉庫に被害はなかった。

 同署によると、男は仕事で発注忘れがあったといい、「ミスを隠すため、火事のせいにして期日のある仕事を遅らせたかった」と容疑を認めている。男は倉庫の鍵を持っており、付近の防犯カメラの映像などから男が浮上した。